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2025.09.30メディア情報
調剤依存から脱却へ、PB商品(プロテイン)開発【じほう社ファーマシーニュースブレークより】

薬局チェーンのウインファーマ(横浜市港北区)はPB(プライベートブランド)商品の展開に乗り出した。第1弾として女性向けのプロテインを商品化。同社グループの店舗やECサイトなどで販売を開始した。他社の調剤薬局やドラッグストアへの卸売も視野に入れている。今後も健康食品やサプリメントの領域でPB開発を推し進め、調剤に依存する経営体質からの脱却を図りたい考えだ。
初のPBは「Woman’s Story 毎日のプロテイン」で、9月2日に発売した。顆粒タイプのたんぱく含有食品で、水や牛乳などに溶かして飲む。吸収性に優れた麹菌発酵大豆イソフラボン(アグリコン型大豆イソフラボン)やタンパク質などのほか、ビタミンD、鉄、アミノ酸の一種であるGABAなども配合した。
同社は今後伸びるとみてイソフラボン製剤を採用。現在ブームとなっているプロテインを加えた。製造は埼玉県の西川製薬(新座市)に委託。内容量240gで、価格は4300円(税込み)に設定した。
同品はグループの約70店舗全店やECサイトで販売。卸した婦人科クリニックでも販売が始まった。同クリニックは同品が「更年期前後の女性の健康づくりのサポートになる」とみて
同品の販促策に関してはリーフレットを作成し、各種資料も用意した。従業員向けの資料では同品の安全性や原材料に関する内容をQ&A形式でまとめたほか、問い合わせ対応の在り方も明記。医薬品医療機器等法や景品表示法の注意点についても言及した。従業員に対しては8月、オンラインで全社一斉に同品の説明会を実施した。
同品のコア・ターゲットは30~60代の女性。8月30日に開催された横浜市内の商店街のイベントで同品を先行販売したところ、80代から購入もあったという。藤田氏は今後の展開に関して「PBは時間もコストもかかるが、良い製品を作ることが主眼」と強調。「着実に年に1品目くらいずつ出していきたい」と語る。
●スキンケア商品分野「競争厳しく難しい」
PB開発は健康食品などの分野を念頭に置く一方、スキンケア商品の分野に関しては「他の薬局でもPB商品で化粧水やクリームを作っている会社は結構多く、非常に競争が厳しい。その中で勝ち抜くのは難しい」(藤田氏)とみて、参入には慎重な姿勢を示している。
同社は調剤依存からの脱却を目指し、以前から各店舗で物販の品揃え強化に注力。OTC医薬品や物販商品を対象とした販売キャンペーンを定期的に実施し、成果に応じたインセンティブを各店舗に還元する取り組みも行っている。
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